開業ドクター インタビュー
子供たちとの時間を確保するための開業
まなみレディースクリニックおおたかの森
(産婦人科)
岩城真奈美先生
まなみレディースクリニックおおたかの森は、2020年4月に千葉県流山市に開業されました。
「すべての女性が気軽にかかることのできる産婦人科」を目指し、近隣に住む多くの女性の患者さんを診察しています。
産休明け、勤務医として仕事復帰後も、スケジュールに限界
なぜ開業をしようと思ったのでしょうか?
もともと開業するつもりはなかったんです。
でも、3年前に3人目の子供を出産し、病院勤務に復帰した時に、スケジュールの限界を感じたんです。
自宅から病院まで、車で片道約1時間かかりましたし、勤務時間の長さも全て自分でコントロールできるわけではなかったため、どうしても時間の余裕がなくなってしまうんですね。
子供たちとの時間をもっと確保したいと思ったので、開業することに決めました。
開業の情報はどうやって探したのでしょうか?
周りに開業している先生もいなかったので、とりあえずインターネットで開業について色々調べました。
その時にオクスアイさんも見つけたんです。
それで、オクスアイに問い合わせをされたのですね?
そうですね。「ここが良さそう」と思ったので、見つけてすぐに問い合わせをしました。
すぐにご連絡をいただき、「いつでもお話できますよ」というようなお返事をいただいたので、お会いする約束をしました。
どんな印象を持たれましたか?
ちょうど開業1年前のゴールデンウィークの時期だったと思いますが、都内の事務所にお伺いして、金村社長自らお話をしてくれました。
印象に残ったのが、「テナント開業で、低リスク」というところです。資金繰りのことや開業に必要なことを、最初から丁寧にご説明いただき、「この方ならお任せして大丈夫」と直感的に思いましたので、オクスアイさんに開業コンサルティングをお願いしようと思いました。
他のコンサルタントにも相談されたりしたのですか?
相談したのは、オクスアイさんだけです。
大手のコンサルティング会社もあるのですが、ちょっとイケイケな感じなんですね・・・。
クリニックを大きくして、バンバン稼いでいくというスタイルなので、家族との時間の確保が目的の私には合わないと思いました。
自宅の近く、プライベートに合わせた開業スケジュール
なぜ開業場所をこの場所(千葉県流山市おおたかの森)にしたのですか?
まずは自宅の近くということです。
それにこの辺りは人口が増えていて、色々なお店や施設が新しくできている場所なんです。
いろいろなものが求められている地域だと感じたので、ここで開業するのが良いと思っていました。
テナントはすぐに決まりましたか?
自分で見つけたテナントもあったのですが、駅から少し遠くて立地があまり良くなかったため、開業場所の候補にはなりませんでした。
オクスアイさんにも探してもらい、3件くらいを比較して、最終的にこのクリニックの場所に決めました。
4月に開業されたのは何か理由があるのでしょうか?
主に家庭の事情です。
子供の受験が終わったタイミングで、4月に開業しようと思っていました。
それに一番下の子供が満3歳になり、勤務先の時短勤務がちょうど切れる時期でもあったので、この時期が良いということになりました。
クリニックの工事はスムーズに進みましたか?
特に問題もなく、スムーズに進みました。
クリニックの図案の候補から選ばせてもらい、内装の希望を伝えました。
クリニックの動線はしっかりしつつ、気軽に入れる婦人科として、患者さんが入りやすく、優しい雰囲気にしてもらえました。
開業1ヶ月くらい前まで勤務していましたし、基本的にはお任せでした。
開業準備中で大変だったことはありましたか?
お金の話は不安になりましたね。
病院で診療している時にはお金のことはほとんど考えていなかったので、打ち合わせの度にお金の話になると、頭が痛くなりました・・・。
開業してからは、気持ちに余裕が持てるようになりましたけどね。
オクスアイからのアドバイスで何か参考になったことはありますか?
診療時間についてですね。
このクリニックは診療時間が短めになっています。
医療機関としては、土曜日を診療日にしたり、夜も遅くまで診療した方が良いとは思うのですが、子育てとの両立を考えると厳しいんです。
オクスアイ社長の金村さんからは「開業時間は好きに決めて良いですよ」とアドバイスをいただき、迷いもありましたが、自分の都合に合わせた診療時間にすることに決めました。
「産婦人科は女性の医師が開業するなら大丈夫ですよ」と言ってくれたのも、自信になりました。
コロナ禍の開業準備
先生が開業されたのは2020年の4月です。ちょうどコロナ感染症の拡大も大きなニュースになる中で、不安はありましたか?
コロナがあってもなくても「開業して大丈夫?」という不安はありました(笑)。
最初は患者さんが来ないのは当たり前だと思っていましたし、最初から期待をしていませんでした。
今回の状況下で、開業準備に影響はありませんでしたか?
クリニックの工事は2020年の1月から始まったので、物の供給などが問題になるよりも少し前でした。
コロナの問題が大きくなる前に工事は進んでいたので、例えばクリニック内装のための材料や医療機器が搬入されないということはなかったです。
「このタイミングで良かった」と思ったのは覚えています。
ひとつだけ問題があったのが、マスク・消毒液の確保ですね。
開院前後の2020年4月はマスクや消毒液が全国的に足りない時期でしたし、新規の開業だったため、医師会が配っているマスクなどをもらうことができなかったんです。
クリニックとして絶対必要なものだったため、値段の高いマスクをまとめ買いすることになってしまいました。
その分、出費は少しかさんでしまいましたね。
気軽に受診できるクリニックへ
クリニックを開業されて約3ヶ月になりますが、勤務医時代と比べてどうでしょうか?
職場も自宅から近くなり、診療時間も自分の都合に合わせたので、時間的に余裕ができました。
自分が好きなように外来診療できるので、患者さんのお話をしっかり聞くことができますし、楽しく恵まれた環境で診療できていると思います。
経営者としては、いかがですか?
お金の管理も徐々に慣れてきました。
クリニックのトップとして、優しく入りやすい雰囲気のクリニックを運営していくために、スタッフとの関係も大事だと思うんですね。
スタッフも良い方ばかりで、コミュニケーションもしっかり取れて、うまくやれている状態だと思っています。
最初は、保険診療と自費診療のレセプトをするのも大変でしたが、今はだいぶ慣れて、日々の業務は問題ないです。
現在もオクスアイからのサポートはしっかりしていますか?
そうですね。
最近も資金繰りのアドバイスなどもいただきましたし、コロナ対策として、受付カウンターに透明のビニールシートをサービスで付けてもらいました。
きめ細やかなサポートをしてもらっています。
クリニックについて、将来の目標はありますか?
だいぶ先の話になりますが、子育てが落ち着いたら、診療時間を長くしたいと思っています。
産婦人科医としては、子宮頸がん検診の受診率向上と、低用量ピルがもっと普及することを望んでいます。
おおたかの森周辺は若い方も多いので、若い頃から抵抗なく受診できるような環境を作って、このクリニックをうまく活用してもらいたいと思っています。
現在開業を考えている先生方へアドバイスがありましたら、教えてください。
開業しようと思っても、医局のしがらみなどから、なかなかタイミングが計れないこともあるとは思います。
私自身も、開業するつもりで勤務していたわけではなかったのですが、実際開業してみると、今までの勤務医時代の経験全てが活きていると感じています。
どんな経験も無駄にならないとは思うので、今の環境で頑張ったら、いつか開業で成功できるのかなと思います。
インタビューに答えてくださったのは
まなみレディースクリニックおおたかの森
千葉県流山市に開業。
「すべての女性が気軽にかかることのできる産婦人科」を目指し、地域の女性の患者さんを診察
- 所在地
- 千葉県流山市
- 開業年月
- 2020年4月
- 科目
- 産婦人科
- 開業の特徴
- 新規開業
- ホームページ
- まなみレディースクリニックおおたかの森
コンサルタントより一言
ご開業おめでとうございます。
コロナ禍の大変な時期でしたが、開業準備はスムーズに進み、無事開業の日を迎えることができました。
おおたかの森周辺の患者さんにとって、必要とされるクリニックになると信じています。今後のご活躍をお祈りしております。