開業ドクター インタビュー
自宅からすぐの場所で、「これから」のクリニックを
にしやまこどもクリニック
(小児科・アレルギー科)
西山綾子先生
にしやまこどもクリニックは、2019年5月に東京都世田谷区に開業されました。
地域に根差した何でも相談できる頼れるドクターとして、新生児から思春期までの患者さんを診察しています。
総合病院から地域医療の担い手へ
開業をしようと思ったきっかけを教えてください。
総合病院で、臨床医としての技術や知識などを約10年間積んできて、そろそろ次のステップに進もうと考えていました。
子供も中学生になりましたし、定年まで病院で勤めるよりは、自分のペースで地域医療に貢献したいと思ったんです。
開業の情報はどうやって探したのでしょうか?
開業を思い立ってすぐに、病院にあったDMを見てセミナーに参加して、大手の開業コンサルティング会社に相談しました。
オクスアイはどのように知ったのですか?
開業についての情報をもっと集めようと思って、開業医の知り合いが多い同僚に相談したのですが、先輩が開業した時のコンサルタントとして紹介してもらったのがオクスアイさんだったんです。
その同僚は、オクスアイさんとの打ち合わせにも同席したことがあり、オクスアイ社長の金村さんのことを知っていました。
オクスアイに相談して、どのような印象を持ちましたか?
初めてお会いした時には、ざっくばらんに話をさせてもらい、親身に聞いてくれました。
開業の実績も多数あり、手腕があって信頼できる会社だなと思い、気にはかけていました。
ただ、大手のコンサルティング会社で良い物件の紹介があったこともあり、当初はオクスアイさんではなく、そちらで話を進めていました。
2年かかって見つけた、自分の理想に合う開業物件
開業場所はあらかじめ決めていたのでしょうか?
大手のコンサルティング会社が担当していた物件は、駅の近くで立地がとても良いだけに、競合も多かったんです。
そのため金額などの条件で最終的な契約まで至らず、開業する場所がなかなか決まりませんでした。
そんなことを何回か繰り返しているうちに、いつの間にか2年が過ぎ、自分の中で「絶対に開業をしたい」という思いと、「どういう場所で開業したいのか」ということがはっきりしてきました。
「自宅の近く」、「歩いていける場所」が自分が求める開業の条件だと思い、自分でも物件を探し始めたんです。
色々探した結果、理想に近い場所を見つけることができました。
この場所での開業について、オクスアイさんに相談すれば良いアドバイスがもらえると思い、2年ぶりではあったのですが連絡をしました。
話はすぐに進みましたか?
連絡したら、すぐ次の日に来てくれました。
場所を見てくれて、「良いクリニックができますよ」と言ってくださいました。
大家さんとの交渉などもやってくださり、スムーズに物件の契約へと進むことができ、すごくホッとしましたね。
そこから開業の準備を進めていったのですね?
まず最初に開業までのスケジュールを提示してもらい、「こんなに早く開業できるのかな」と思ったのですが、実際に開業したみたら本当にその通りで驚きました(笑)。
どのくらいの期間でしょうか?
物件の契約から約半年後の開業まで毎週のスケジュールが決まっていて、その通りに進めて行きました。
もっと早く開業はできるとのことだったのですが、病院の退職時期のことも考えて半年後の開業となりました。
その間病院に勤務していたのでしょうか?
そうですね。3月末まで、開業の約1ヶ月前まで勤務していました。
開業するより病院を退職するための準備が大変だったくらいです(笑)。
その間も着々と開業の準備が進められて行きました。
クリニックについて、何かこだわった点などはあったのですか?
患者さんにとって居心地の良い空間にしたかったので、待合室を広くしたり、入口から入りやすいような配置にしたりすることについては、図面の段階で何度も打ち合わせをしました。
自宅から近い場所なので、現地に行ってテープを貼ってもらい、一緒に確認しながら何度もシミュレーションしてもらいました。
クリニックが完成した時には、図面と完成した時の違和感が全くなく、「さすがだな」と思いました。
既存の設備をうまく残しつつ、費用も抑えてくれていたと思います。色々な部分について使い勝手が良く作ってくれて気に入っています。
開業準備中のアドバイスで参考になったことはありますか?
「病院を辞めるまで、心を込めて患者さんを診てください」というアドバイスですね。
本当にその通りで、今でも心に残っています。
このクリニックが勤務していた病院から近いこともあり、その時の患者さんがクリニックにたくさん来てくれています。
クリニックはまだ「これから」
クリニックを開業されて、今までの意識と変わったことはありますか?
勤務医の時も、医長として働いていたので、スタッフとのコミュニケーションは常に気をつけていましたし、売上についても見ていたので、経営という意味では一緒ですね。
ただ、以前の勤務先の病院では重症の患者さんを診ていたのですが、クリニックではもっと前段階の患者さんが来院します。
今までの経験を生かしつつ、レベルを落とさずに、良い医療を提供し続けることが重要だと思ってます。
また、クリニック運営の中心は自分ですが、その周りに支えてくれる人がいることで成り立っているということを感じます。
収入にも直結するからこそ、周りのスタッフとの関わりが濃くなる印象はあります。
良いクリニックを運営して、利益を出していくという意欲を持つことの大切さも感じています。
今後のクリニックについて、何か目標はありますか?
開業してから、私自身もスタッフも業務に慣れてきて、お互いに信頼できるチームができつつあります。
まだまだ色々な可能性があるので、今後どうやってクリニックを運営していくか、これから考えていきたいと思っています。
現在開業を考えている先生方へアドバイスがありましたら、教えてください。
開業を思い立ってから、開業準備が始まるまでは結構時間がかかります。
何人かの先輩などにお話を聞いたり、セミナーなどで情報を得たりすることで、開業についてのイメージを早めに持っておくことが重要だと思います。
インタビューに答えてくださったのは
にしやまこどもクリニック
東京都世田谷区に開業。
新生児から思春期まで、地域の小児科・アレルギー科として開業。
- 所在地
- 東京都世田谷区
- 開業年月
- 2019年5月
- 科目
- 小児科・アレルギー科
- 開業の特徴
- 新規開業
- ホームページ
- にしやまこどもクリニック
コンサルタントより一言
この度はご開業おめでとうございます。
以前の勤務先とクリニックの場所が近く、先生ご自身の技術や信頼感も合わせて、開業直後から多くの患者さんに来院してもらう環境が整えられたことを嬉しく思います。
地域のお子さん達に必要とされるクリニックとして、今後も一層のご活躍をお祈りしております。