開業ドクター インタビュー
縛られない開業を目指して、中立的なコンサルタントを重視
健友堂クリニック
(漢方内科、ペインクリニック外科、麻酔科)
菅原健先生
健友堂クリニックは、大学病院で漢方外来担当として勤務していた先生が、漢方による治療という特徴を活かして開業したクリニックです。様々な症状に悩まされる方々のための地域のクリニックというだけでなく、他の病院で治らなかった症状も治すことができるという先生の実力を知って遠方からも患者さんが集まっています。
開業に対する意志と不安、コンサルタントへの不信感
開業を決意した経緯を教えてください。
40歳までに開業しようとは漠然と考えていました。
大学の勤務も8年程度で、職場の状況も考え今が良いタイミングなのかなと思っていました。
でも妻は反対でしたね。
反対されていたのはなぜなんですか?
大学病院の公務員という安定した地位を捨てて、事業を経営するということに反対だったのだと思います。
また知人などの話によると、地元のコンサルタントで開業してとても苦労しているようでした。
もちろんコンサルタントだけが原因ではないと思いますが、例えば卸業者や薬局のコンサルタントだと、コンサルタント料も高いのに、その会社の商品を使わなければならなかったり、医院経営の知識がなかったりと、なんだか頼りない印象でした。
また、もっと悪いケースは、地元の住宅メーカーと組んでいるコンサルタントに依頼し、家の建て直しも勧められるがままでいたら、かなり莫大な費用がかかってしまったというのもありました。採算を考えてみると、住居を新築して開業するのはあまり現実的ではないと思いますしね。開業に対する不信感のようなものがあったのだと思います。
なぜ東京にあるオクスアイを選んだのですか?
インターネットでいろいろ調べていたのですが、オクスアイさんのホームページを見たのがきっかけです。
「中立」なコンサルタントというのに惹かれました。それに、開業された先生のインタビューがとても参考になり、「話を聞いてみよう」と思ったんです。
医療関係の方々との関係性も考えて地元で開業するつもりでしたが、卸業者や薬局などとしがらみなく開業したかったので、中立というのは重要だと思ってました。
初期投資額が少ない方法を提案してもらったこと、そして他の業者との癒着がないことが良かったです。
他のコンサルタントにも相談したのでしょうか?
地元の開業コンサルタントにも話を聞いたことがあります。
オクスアイさんに相談した後だから余計にそう思ったのかもしれませんが、その人の場合は開業の手続きがわかっていなかったり、コンサルティング費用がとても高額だと思いました。
費用については、それが「相場だから」とも言われましたし。クリニックの存続よりも「開業させてしまいたい」という魂胆も感じてしまいました・・・。たまたま会った相手が悪かっただけかもしれませんけどね。
納得、そして開業準備へ
奥様には納得してもらえたのでしょうか?
最初は半信半疑でした。でも一度オクスアイさんの事務所に相談に行ってから考えが変わりましたね。
いろいろ説明を聞いているうちに、相談が終わった時には妻も開業に賛成するようになっていましたよ。
オクスアイさんも妻の開業への不安を分かってくれていたようで、妻の意見をしっかり聞いて、説得力のある説明をしてくれました。うまく乗せてくれるので、妻の機嫌も良かったんですよ(笑)。
いろいろと疑問があったのですが、質問に対してしっかり答えを返してくれるので、安心感がありました。開業して採算がとれるというイメージができたのが決め手でしょうか。
物件についてはいろいろと探したのですか?
私とオクスアイさんがそれぞれ見つけた物件をあらかじめチェックしておいて、現場を見に行きました。
10件くらい、全ての物件を一緒に同行してもらい、それぞれクリニックに適しているかどうかなどを見てもらい、最終的に決めたのが今のところです。
ここはもともと地元の飲食店でした。私の自宅の近くでちょうど「テナント募集」の看板があったのに目をつけていたものです。
スムーズなクリニック創り
クリニックの内装などは工夫されたのでしょうか?
漢方を使ったクリニックということもあり、いわゆる「和モダン」といった雰囲気にしようとおもってました。壁紙やカーテンなどは妻の意見で決めましたが、多くはオクスアイさんにおまかせしました。
飲食店時代の個室だった部分をうまく処置室のベッドに割り振ることができ、壁で遮られていることでプライバシーの高い空間になり、結果的には良かったです。
工事が終わって、あの飲食店がこんなクリニックになったんだなあと改めて感心してしまいました。
特に問題もなく、スムーズに工事も進んだのですね?
そうですね。ただ3月11日の大地震の影響で、エアコンやトイレの部品など、資材が手に入らない時期はありましたね。
その時オクスアイさんからは「なんとかなりますよ」と言ってくれたし、実際何とかなったので、特に問題もなく準備ができたのだと思います。
自立したクリニックであるために
オクスアイは中立的なコンサルタントとしての役割を果たせましたか?
はい、いろいろとお世話になりました。
例えば医療機器を購入する時、中立という立場からどの業者ともちゃんと交渉してもらいました。おかげで有利な条件で購入できたと思います。
それに物件の交渉などはとても助かりました。
私の知る限りでは通常のコンサルタントだと、物件の家賃はすでに決められていて、交渉の余地はないようでしたが、オクスアイさんはそのあたりもしっかりやってくれました。
初期投資も抑えられて、いいスタートが切れましたね
そうですね。固定費を減らすことができているので、とても助かりました。
それにオクスアイさんが業者と交渉するのを隣で見ていて、クリニックを経営する身としてとても勉強になりましたね。実は開業後の今も、その交渉の仕方を利用させてもらっています(笑)。
その他にも細かいところですが、クリニックの運営について、スタッフの教育についてなど幅広くいろいろな事を教えてもらいました。
それともう1つ、クリニックをオープンする前から、患者さんを集めるためのアドバイスをもらったのですが、それがとても効いているように思えます。
まだオープンして間もないですが、患者さんがかなり集まってくれているので嬉しいです。
これからがクリニックとしてのスタートになると思いますが、開業までの期間を振り返っていかがですか?
担当の金村さん、岡本さんとは20回以上も打ち合わせしてもらいましたし、いろいろと相談に乗ってもらいました。
スタートできるうれしさもありますが、以前ほどお会いする機会もないと思うと何かさみしいですねー。
インタビューに答えてくださったのは
健友堂クリニック
山梨県甲府市の自宅の近くに開業。飲食店だった当時の個室部分を活用して、プライバシーの高い処置室を設置できた。漢方の利用という特徴を活かして、伝統医学と現代医学を組み合わせた医療を提供している。
- 所在地
- 山梨県甲府市
- 開業年月
- 2011年8月
- 科目
- 漢方内科、ペインクリニック外科、麻酔科
- 開業の特徴
- 郊外・新規開業
- ホームページ
- 健友堂クリニックホームページ
菅原健先生プロフィール
- 1997年
- 山梨医科大学医学部医学科卒業
- 1999年
- 山梨県立中央病院麻酔科 医師
- 2000年
- 青梅市立総合病院麻酔科 医師
- 2001年
- 山梨県立中央病院麻酔科 医師
- 2002年
- 山梨大学医学部麻酔科学講座 助手
- 2003年
- 山梨大学医学部附属病院麻酔科 助手
- 2003年
- 山梨大学医学部附属病院麻酔科 助教
- 2011年
- 健友堂クリニック開設
麻酔科専門医、麻酔科指導医、山梨大学特別報奨
今まで治らなかった症状を治してしまう先生の評判から、地域の患者さんからの期待は高く、すでに予約で埋まっています。私の母親も先生に診てもらいました。
開業から良いスタートができたのも、奥様の協力と先生の人柄のおかげです。
そして私どもにとっては、「オクスアイに頼んで本当に良かった」と言っていただいたことが一番の喜びです。
今後もますますのご活躍とご発展を期待しています。