クリニック開業で失敗しないために必要な3要素
クリニック開業で失敗したいために必要な3要素
クリニックを新規開業する医師には、医師としてのスキルはもとより、経営面でのスキルも要求されます。このことを深く理解できずに開業医となり、失敗していく医師を数多く見てきました。
つまり、クリニックを開業して失敗しないためには、開業段階での入念な準備が必要となってくるでしょう。
まずは、「失敗を防ぐために、開業準備は何から進めていけばよいのか。」
「どんなことに気を付けるべきなのか」をしっかりと確認しておくことが必要です。
- タイミング
- 場所
- 資金
この3つの要素はそれぞれの先生方のご事情に合わせて、様々なアプローチの方法があります。上記3つの要素を中心に、医院開業を成功させるために必要なことを確認していきましょう。
医院開業に必要な3要素
医院開業を思い立ったら、まずは次の3要素について確認・検討する必要があります。医院開業を成功させるために必要な3つの要素を見ていきましょう。
開業後の失敗を防ぐためのタイミング、場所、資金
まずは医院開業のスケジュールを確認しましょう。医院開院の希望日を決めてから、開業準備のスタート時期は、1年くらい前からとお考え下さい。
1年前から具体的な構想の準備、10ヵ月前からテナント物件探し、6ヵ月前から具体的な借入や内装工事の設計を開始するのが一般的です。
これからのご開業を成功させるためには、まず、何処にでも競合先があるということを前提に考える必要があります。
例えば、ご縁の薄い地域での落下傘タイプの開業となりますと、何か目玉となるようなセールスポイントを作る必要があります。
患者さんを獲得する一番良い方法は、現在勤務している病院から患者さんをつれて来ることですが、勤務先によっては難しい場合もありますので、集患についての様々な方法を検討する必要があるでしょう。
不動産物件の場所
スケジュールを大まかに計画したら、続いては物件の「場所」を確認しましょう。
不動産物件は開業希望の10ヵ月くらい前から探し始めるのが一般的ですが、すぐに見つかる場合もあればなかなか見つからない場合もあります。
不動産物件は御縁もありますので、候補となる地域をまんべんなく捜した上で、立地調査をすることも重要です。これはと思う物件が見つかればタイミングを逃さず決定することが大切になってきます。
そのためには、決定に至る基準をはっきりさせておく必要があります。
クリニックの開業に必要なおすすめの立地は?
クリニックも、成功するためには立地が重要となってきます。
「どのような患者さんをターゲットにするのか」「何をどのように提供するのか」よく考えたうえで、立地を決めていきましょう。
競合のいない地域を選ぶことも大切ですが、今時はその様な場所はほとんど有りませんので、患者さんに提供する技術の差別化が肝要です。
クリニックの目的を念頭に、エリアの人口構成・人の動き・交通機関の状況・競合先などを検討したたうえで立地を選ぶことをおすすめします。
開業資金
開業スケジュール・開業場所が決まったら、続いて重要なのが、開業資金の調達についてです。
開業資金の調達方法
現状では、開業向けの銀行のドクターローンなどの利用で、無担保でも5千万円までなら比較的容易に借入することができます。それ以上に資金が必要な場合は、日本政策金融公庫から2千万円までは無担保で借入する事が可能です。
開業資金として必要な金額の目安は?
必要な資金は、開業する場所の条件により変動がありますが、おおむね設備投資で3千万円、運転資金で2千万円、総額5千万円程度の借入を計画し、医療機器などはリースなどで揃えるように考えるのが一般的です。
ただし、資金調達は余裕をもって考えていきましょう。
3つの要素を検討した後の開業準備は…
今回は、開業を考える上で、特に重要な3要素についてご説明しました。
この3つの3要素は、クリニックの開業準備の初期の段階で確認・検証をする必要があります。
開業場所が決まってからは、クリニックの設計や医療機器、電子カルテなどの検討が必要になっていきます。
これらのことも、しっかり検討しなければ「開業後に失敗した」と感じてしまうことがあります。
クリニック開業後に経営に失敗して後悔しないように、クリニックの設計段階で十分な検討をして行く必要が有ります。
詳しいポイント解説は開院後に後悔しないクリニック設計のポイントにて紹介しています。併せてご覧ください。